軍事時間は暗号ではない
同じ1日を、12から12まで2回数える代わりに 00 から 23 まで1回だけ数える——それだけの違いです。以下の内容はすべてこの一点から導けます。
なぜ1日を1回だけ数えるのか
12時間制は接尾辞がないと曖昧になります。「7時に会おう」が朝なのか夜なのかは AM/PM 次第で、その記号は会話でも手書きでも無線でも、急いで打つログでも落としやすいものです。
24時間制は接尾辞そのものを不要にして曖昧さを消します。1日に 19:00 は1つしかありません。理由はこれだけで、時間の読み違いが高くつく現場——病院、航空、海運、鉄道、サーバーログ、そして軍隊——で生き残ってきたのはそのためです。
換算のルールを一度だけ書く
00〜12時は、軍事時間と12時間制の数字が一致します。違うのは先頭にゼロが付く点だけです(0900 は午前9:00)。13〜23時は12を引いて PM を付けます(1700 は午後5:00、2359 は午後11:59)。分は最後まで触りません。
本当に別扱いが要るのは12時の2つだけです。0000 は真夜中で 12:00 AM、1200 は正午で 12:00 PM。残りはすべて機械的な計算です。
- 0000 — 真夜中、12:00 AM
- 0600 — 午前6:00
- 1200 — 正午、12:00 PM
- 1300 — 午後1:00
- 1800 — 午後6:00
- 2359 — 午後11:59、1日の最後の1分
真夜中は 0000、2400 は別物
民間の帳票では1日の終わりの真夜中を 2400 と書くことがありますが、軍隊では書きません。1日は 0000 に始まり、含まれる最後の1分は 2359 です。記録に 2400 と書くと、どの日にも属さない時刻を作ってしまい、それはまさにこの表記が避けようとしている曖昧さです。
勤務表で 2400 を見かけたら、それは「その日の終わり」という境界を指していることが多く、時刻そのものではありません。実際の瞬間が必要なら翌日の 0000 に読み替えてください。
軍事時間は UTC ではない
どちらも AM/PM ではなく数字で書くため混同されがちですが、別の概念です。軍事時間は「現地時刻をどう書くか」という表記法、UTC は世界が共通参照とするタイムゾーンです。
1700 はあなたのいる場所の午後5:00で、UTC で何時であっても変わりません。航空や軍隊は両者を重ねて使い、時刻の後ろにゾーン記号を付けます(1700Z、seventeen hundred zulu)。ただし4桁だけではゾーンは分かりません。
実際に出会う場所
カルテでは標準です。投薬時刻を 6 AM / 6 PM ではなく 0600 / 1800 と書きます。航空、海運、物流の配車、鉄道の時刻表、そして開発者なら必ず開くログファイルもこの形式です。
米国の外ではそもそも時計の既定の書き方です。ヨーロッパ、ラテンアメリカ、アジアの大部分は日常生活で24時間制を使い、AM/PM は英語の文脈でしか出てきません。書類に 1700 とあって調べに来たなら、あなたは例外ではなく世界の多数派です。